法律相談とインターネットの活用について
このブログをご覧になっている皆さんは、何か調べたいことがあったときに、まずインターネットで検索をするのではないでしょうか。
特に、2010年代以降はスマートフォンが急速に普及して、検索をするのもより手軽になったと思います。
法律に関する問題であれば、例えば交通事故であっても、相続であっても、インターネット上には情報があふれており、そこから知識を得ることが可能です。
しかし、インターネット上の情報は玉石混淆で、それが信頼できる情報なのかそうでないのかは、ぱっと見ただけではわからないこともあります。
一つの判断の方法としては「情報の出所(でどころ)」を気にするということがあります。
例えば、ドメイン(URLの.comとかco.jpなどのこと)が「go.jp」であれば、それは日本の政府機関等のウェブサイトだということがわかるので、一定の信頼はおけるといえるでしょう。
また、どういう立場の人がその情報を書いているのか、それは実名でされているのか、匿名なのかというのも、検索の一つの参考になると思います。
(ただし、立場のある人が実名で書いている情報でも、それが間違いである可能性はゼロではなく、注意が必要です。)
情報の正確性の問題に加えて、インターネットにはいろいろな情報があふれすぎていて、それが本当に自分のために合った情報なのか、取捨選択が難しいという問題もあります。
実際に私が担当した法律相談で「インターネットで調べたら「勝てる」と思ったので弁護士に依頼しに来ました」という方からよく話を伺うと、「実はそうではなかった」ということがありました。
また、「インターネットでいろいろ調べたのだけど、結局よくわからなかったので相談に来ました」という方もいらっしゃって、相談を担当する弁護士としては「もう少し早く来ていただければもっと簡単に解決できたのに…」と思うこともあります。
色々な情報に触れすぎて、思い悩み続けるよりも、専門家に直接聞いていただいた方が早くて正確であるといえます。
お気軽にご相談ください。
弁護士 K