事務所入所のごあいさつ

みなさま、はじめまして。

令和6年3月1日付けで当事務所に入所しました平野愛子(ひらのなるこ)です。

登録8年目の弁護士です。

これまでの7年間は日本司法支援センター(法テラス)の常勤弁護士として、東京、島根(司法過疎地域)及び兵庫の事務所に赴任していました。その中で、司法ソーシャルワーク(司法と福祉の連携)を中心に、高齢者、障がいをお持ちの方など、相談したくても弁護士にアクセスする方法・手段が分からず出来ない方であったり、そもそも自身が法律問題を抱えていることを認識することが困難な方であったりと、いわゆる「情報過疎」の問題や絶対的に弁護士の数が足りない「司法過疎」の問題の改善・解消に取り組んできました。また、兵庫では、一時保護所や養護施設にいる子どもの声を聞く「意見表明支援員」やいじめ、学校内でのトラブルなどの相談を受ける「子どもの悩みごと相談」の担当、こどもシェルター・自立支援ホームを運営するNPO法人の運営委員の一員としての活動、不登校事案に関するいじめ調査委員会(第三者委員会)の調査補助員を担うなど、子どもの権利擁護、支援に積極的に取り組んできました。

様々な取組みや活動においては、当然、単純に解決できる問題ばかりではなく(むしろ少ない・・・)、対応に悩み、苦渋の決断をしなければならないことも多々ありました。その中で、依頼者一人一人に寄り添い、依頼者の声に耳を傾け、依頼者と一緒に考え、正解のない答えを出しながらも新たな生活に踏み出す一歩のお手伝いは出来たのではないか、と(ほんの少しだけ)自負しています。

関西出身(話し方は完全に関西弁)ではありますが、島根に赴任する前は20年ほど多摩地域で暮らしていました。司法修習地も立川でした。今回5年振りの多摩地域での生活となり、日々懐かしさを感じているところです。同期・先輩弁護士、ママ友など多摩地域にはたくさんの頼りになる「仲間」「友」がいます。ざっくばらんな言い方をすれば、「戻ってきた~」という感じです。  

一方、多摩地域での本格的な弁護士業務は初めてです。懐かしさを感じる場所ではありますが、これからは気持ちも新たに、当事務所の弁護士として、新たな出会い、新たな事件、その一つ一つを大切に、これまでの取組み、活動の継続はもちろんのこと、これまで関わる機会が少なかった分野にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。その中で、みなさまの「しあわせ」「新たに踏み出す一歩」の一助を担わせて頂けたら幸いです。

 どうぞよろしくお願いいたします。