鳥の巣を見つけたら?
先日、家の外で鳥の鳴き声が頻繁に聞こえるようになり、よく見たら我が家の木に鳥の巣があって、巣の中にヒナがいました。
このような場合、鳥のヒナや卵を採ったり傷つけたりすると法律違反になるので注意が必要です。「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」の第8条に「鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。)をしてはならない」と定められており、違反した場合の罰則(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)も置かれています。
巣を作り始めた段階で(鳥が不在で、かつ卵がないときに)巣を撤去するか、ヒナが生まれてしまった場合にはヒナが巣立って巣が空になってから撤去するしかないようです。我が家はしばらく待って巣が空になってから片付けました。
ヒナや卵が巣の中にいる状態で撤去しなければならないときには、行政の許可を得て行うか、業者に依頼することになります。
なお、地面に落ちたヒナを見つけた場合には、巣立ち前のヒナか巣立ち後のヒナかで対処方法が異なります。巣立ち前か後かは羽毛の生え揃い具合等で見分けるようです。
巣立ち前のヒナの場合:巣の場所がわかれば巣に戻す
巣の場所がわからなければ茂み等に置く
巣立ち後のヒナの場合:基本はそのままにしておく
怪我をしている場合、都道府県の鳥獣保護担当部署に相談する
猫に狙われているなど危険がある場合には茂み等に移す
(※ご参考 日本野鳥の会 https://www.wbsj.org/)
弁護士 若林