桜の季節とSNS時代

 私事ではございますが、この春、長男が小学校を卒業し、無事に中学校へと入学いたしました。真新しい制服に身を包んだ息子の姿に成長を感じるとともに、親としては、彼らがこれから踏み出す世界の広さと、そこに潜む危うさに身が引き締まる思いがしております。

 中学校入学という節目は、多くのお子さんにとって「スマートフォンの所持」や「SNSへの本格的な参加」のタイミングではないでしょうか。昨今、教育現場ではGIGAスクール構想によるデジタル端末の活用が進んでいますが、一方でSNSを介したトラブルは年々増加し、低年齢化しています。息子が入学した中学校では、そもそもスマートフォンの所持は許可制であることや、スマートフォンやSNSに関する注意事項の講義を行うことの説明がありました。

 さて、最近の時事問題を見渡すと、不適切な投稿や動画の拡散が、数年後の就職活動や人生に重大な影響を及ぼす事例が目につきます。
 法律の世界では、18歳から成人となりました。中学校の3年間は、その「成人」に向けて、自分の行動がどのような法的責任(名誉毀損、著作権侵害、プライバシー権の侵害など)を伴うのかを学ぶ、極めて重要な準備期間であると言えます。
 保護者として、息子にはスマートフォンの使用方法やSNSの危険性について話をしましたが、これは1回のみではなく、何度も何度も伝える必要があるものであり、かつ、親も常々情報をアップデートしていかなければなりません。

 新しい環境での生活は、自由が増える一方で、それに伴う責任も重くなります。
 皆様のご家庭や職場においても、この春が健やかで安心な門出となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

弁護士