顧問先で「法律知識の基礎」研修を行いました

 11月18日、当事務所が顧問弁護士を務めているIT企業の幹部社員向け研修で、講師を務めてきました。研修のテーマは「システム開発業務に欠かせない法律知識の基礎」です。
 研修の実施に先立って、会社側から研修で取り上げる内容についてリクエストをいただきました。その中から、約1時間半で説明するために3つの小テーマを選択しました。3つの小テーマとは①システム開発で用いられる契約形態ごとの特徴、②ベンダーに求められる法的義務の具体的な内容とそれを踏まえたリスク回避の考え方、③社員が負うべき秘密保持義務、です。
 研修を準備するにあたって意識したことは3つあります。
 1つ目は、その会社だけのオンリーワンな研修にすることです。そのために、日々のシステム開発業務の中で、会社が実際に直面したことのある問題を取り上げることにしました。顧問業務の中で相談を受けた事例を念頭において、その相談事例を法的観点から分析し、ユーザーや取引先とトラブルになるリスクを回避するためにはどうすればよいかを伝えるようにしました。
 2つ目は、比較的新しい議論にも対応することです。そのために、改正法が施行された民法の債権法の規律や、近時の裁判例を通じて規範が形成されてシステム開発の分野で注目されている、ベンダーの「プロジェクトマネジメント義務」とユーザーの「協力義務」に焦点を当てました。
 3つ目は、技術系の幹部社員にも受けていただく研修として、単なる法律知識のお勉強で終わらないようにすることです。そのために、法律知識の伝授で終わらせずに、日々のシステム開発業務の中でベンダーとしてどのように振る舞うべきかについて、具体的にイメージできるよう工夫したつもりです。
 参加者はみなさんとても熱心で、質疑応答では積極的に質問していただきました。私自身も充実した一日となり、大変感謝しています。
 今後も、当事務所を頼ってくださるクライアントの皆様のために、弁護士一同、励んでまいります。

弁護士 久保田