神奈川県町田市?

 去る6月11日のNHKで放送された「ブラタモリ」は町田の特集でしたが、ご覧になられましたでしょうか。
 町田の鉄板ネタである「町田はなぜ神奈川県と間違えられるのか」をテーマに町田市の地理や歴史を紐解きながらその理由を探る内容で、明治時代には町田市が神奈川県だったこと、その後東京都となった理由(※)も今回初めて知りました。もっとも当時は町田を含めた三多摩郡が神奈川県でしたので、八王子、立川、三鷹、武蔵野も神奈川県だったそうです。…東京地裁立川支部管内はほぼ神奈川県だったということですね。

 大阪の親戚からは「神奈川県町田市」との宛先住所の年賀状(それでも届きます)、同期からは「町田って…横浜地裁町田支部?」(町田簡易裁判所はありますが地裁の町田支部はありません、東京地裁立川支部管内です!)と言われる始末。遡れば学生時代から「町田は神奈川県だよね」「違う、東京都!」というお約束の会話が繰り返されていましたが、あながち根拠がない話ではなかったことが判明。

 町田では東京都からの独立運動が燻っているというネット民の噂もありますが、立川支部独立論(支部から独立した本庁へ)はだいぶ以前から現実に検討・議論されています。
 しかし、行政区と同様、裁判所でも統廃合が進む中、立川支部独立の現実化は相当難しそうです。
 ※玉川上水を東京(府)のものにする水道問題に加え、自由民権運動が盛んだった町田を神奈川県から排除したかった当時の県の思惑も理由の一つだとか。町田市独立論も自由民権運動が盛んだった土地柄故に信憑性を持って語られているのかもしれません。

弁護士 佐竹