弁護士は「公平」ではないの?

今回のブログでは、ちょっとした「弁護士あるある」を書きたいと思います。
企業間で交渉などをする場合は特に問題にはならないのですが、例えば離婚や遺産分割などの事件で、弁護士を依頼されていない方を相手にしてお話をする場合、相手の方から「弁護士なのになぜ依頼者の言うことばかり信じて一方的な話をするのですか?弁護士ならば法律に従い、公平な立場であるべきではないですか?」と言われることがあります。
弁護士は依頼者の代理人ですから、自分の依頼者に有利な結論を導くよう交渉をします。第三者的立場で、双方の話を聞いて仲裁をするというものではありません。
もちろん、「依頼者に有利に」といっても、それは法律で定められたルールの中でするものですし、嘘をついて相手をだましたりすることは許されませんから、そういうことは絶対にしません。
また、相手に誤解を与えないように丁寧に説明しなければ、ということも気にとめて、普段から交渉などにあたっています。
ただ、弁護士はあくまで依頼者の代理人であって「公平な立場」で話をするわけではありませんので、もし、弁護士を相手に交渉しなければならない場面があり、疑問に思われることがあったら、ご自身も弁護士に相談されることをおすすめします。

弁護士 粕谷